ザンちゃんのブログ

 以前、ボカロ系SNSで、Guymさんが、絵が描けないので、小説の表紙やイメージイラストに、コミPo!や衣装が色々とある3Dモデルのゲームを使っていると書いていた。
 当時は、ブログの紹介記事を面白く読みながらも、MMDで使えるわけもないしなーと、スルーした。
 でも、最近、ファンタジー衣装が物足りないコミPo!への不満が強くなってきたのか、急にその事を思い出し、どんなゲームだったっけと、がいむさんの日記を探した。

Guymがポチッた!!: ハニーセレクトで自作小説のキャラクターを作ってみた!

 上記のブログで求めていた物はエロゲだと分かったw アバターやキャラメイク物のように様々なパーツを組み合わせられるリアル系3Dモデルのソフトってことしか覚えてなかったので、エロゲだということに驚いたけど、ファンタジー衣装が色々あるし、欲しくなってきて買っちゃった。掲示板には既に色々と書いてたけど。

ハニーセレクト魔女

 えっちなゲームなので、脇役の男キャラのパーツのバリエーションが少ないのが残念だけど、眼鏡魔女っ子が作れて満足w コミPo!でも、有志が作った魔女の帽子をかぶせて魔女っ子を表現している人も居るけど、どの道ポーズに自由がないので……。


 本体だけ買ったら、IKしかなくて辛かったので、FKも使える追加ディスクも買った。IKやFKっていうのは、ボーンの名前っていうか種類だけど……。まあ、読者がいるかも分からないのに詳しく説明するのも疲れるので、大まかにしか動かせなかったけど、細かく動かせるようになったという認識でOKってことでw

 えっちなゲームのパッケを買うのに抵抗があったのでDL版にしたら、ショボい回線ではきつい大容量だったので、DLに数日かかったけど、これから楽しむ予定。
 ……3Dモデルのソフトだから大容量なのは当然なんだけども。4ギガとか6ギガもあった。2ギガに分割されてても、DLに2時間もかかる回線ではきつかったw しかも何回も失敗するし。(T_T)

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 この会社には、コイカツというMMDでは馴染み深いアニメ系3Dモデルのキャラメイクのエロゲもあるので、そっちも気になっている。リアル系もいいけど、MMDを触っていたわたしとしては、アニメ系の方が馴染んでるし……。相変わらず男は不遇だけど……。身長は変えられないし、衣装は減るし、しかも裸体以外は男っぽくないけど。
 まあ、ハニーセレクトで1万4千円くらい使ったので、こっちで一杯遊んでからかなw

2018.08.07 継母
  学校から帰り家に入ると、居間のソファに継母が座っていた。
「あ、お帰りー。今日どうだったの? 当てられて答えられなかったとか、テスト帰ってきたとか、何か楽しそうな出来事はある?」
「ないよ……。」
「そ。じゃ、いつもの100叩きだだけか。ほら、膝に来なよ。」
 継母は、読んでいた本に栞を挟むと、テーブルに置いた。そして、自分の膝をポンポンと叩く。わたしは鞄を置いてから、言われた通りに継母の膝の上に俯せになった。
「さて、いつものスカートの上から10、パンツの上から20、裸が70行くよ。」
 継母の小さな手によるお尻100叩きが始まった。


 小学5年生の時に父が再婚し、わたしに母親が出来た。金髪碧眼だったが、背は低く、凹凸も少なめで、西洋人らしくなかった。髪は染めていて目はカラーコンタクトかと思いかけたが、自前だと言われた。ハーフで髪の毛と目の色は西洋人の母親から譲り受けたが、身長や体形は日本人の父親から受け継いだそうだ。
「って言っても、お父さんは小さくないんだけどね。」
 彼女は、厳しくも優しい、良い母親だった。中学2年生の時に父が事故で死んでしまうまでは。
 葬式も終え、何とか悲しみから立ち直り始めたある日、母が言った。
「わたし、今日からあんたを苛め抜くから。」
「え……。」
 わたしは呆然と母を見た。
「孝さんが居なくなった今、もういい母親を頑張る必要もないもん。」
「そんな……。」
 母に頬をむにっとつままれた。抓られたわけではないので痛くはない。
「だってさー、こんな中学2年生のでかい娘を抱えて、母子家庭で頑張らなきゃならないんだよ? 孝さんはごく普通のサラリーマンだったから、親子二人で働かずに食べていける程の財産なんて残してないし。」
「……それが何?」
「ってーことはだよ? わたしが働かなきゃいけないじゃん。悠々自適な専業主婦は廃業なわけだよ。ストレス溜まりまくり。」
 腕を引っ張られて、お尻をピシピシ叩かれた。「そのストレスを発散する為に、こうやって、あんたを苛めるって言ってんの。」
 厳しくも優しい良い母だった筈の人は、無茶苦茶なことを言い出した。


 その日から、わたしは彼女から虐待を受けることになったのだ。ただ、お尻と手の甲しか叩かれないので、虐待を訴えても笑われるのが関の山である。特にお尻は、痣が残ったりしないように、叩かれた後は丁寧にケアされるので、よりバレない。母親だった頃は、痣が残ることもあったのに。
 虐待されるようになってからの方が、丁寧に手当をして貰えるなんておかしいが、事実そうなのである。本当に虐待なんてされているのかと言われそうだ。
「痛いっ、痛い。」
「人間は慣れる生き物だけど、叩かれるのって慣れないよね。」
 痛がるわたしに継母は気楽に言う。
 こんな風に、特に何もしてないのに毎日100叩きされているという事実は事実なのである……。
 お尻100叩きというのは数が数だけに凄そうだが、時間にするとあっという間だ。1秒に1回叩く速度の日本のアニメのお仕置きシーンですら1分は60秒なのだから、2分もかからず終わることになる。1時間正座などにくらべれば時間のかからない体罰である。勿論痛みという点においては、叩く強さやお尻の大きさにも関わってくるので、正座に比べたら楽なんて言えないが。継母の手は小さく、太り気味のわたしのお尻は大きいので、全体を満遍なく叩く毎日の100叩きだと、お尻はそこまで赤くならない。
 箇条書きマジックで、こんな風に描写すると、やっぱり虐待臭が薄れるなと自分でも思うが……。








 昔からバケルさんとこの目立つ場所で紹介されている、女性が作った女性の為のスパ同人誌。
 出た当時、無知な男ばかりのスパスレで、強気の価格設定だの何だのと無意味に叩かれていた。その馬鹿さ加減には呆れたり反発したりしたものの、BLだらけなのではみたいな意見には少し同意するところもあった。後、当時のわたしには、千円はその懸念をはね飛ばせる値段では無かった。2011/01/11が発行日になってる。7年前なら、アルバイトが1時間で趣味にさけるお金があまりなかった頃だしなぁ。

 でも、女性が作った女性向けの同人誌なんて、これ以外ではぴしゃんしか無いし、物凄く貴重で、とても後悔していた。

 最近、アカトさんがTwitterで、pixivがやっているboothという、個人でお店を出せるサイトのリンクから、DL版なら買えるのにと愚痴っていて、今でも買えることが分かった。ということで早速購入。500円と半額に値下げされていたけど、今なら千円でも痛くないw
 買った後、バケルさんとこ見たら、ちゃんとboothへのリンクも貼られていた。それ以前は、内容紹介と執筆者一覧のページが見られた。今ないので、内容が分からず買いづらそう……。

 7/31に届いた。小説タグが付いていただけ合って、ほぼ小説だけど、漫画や1枚イラストもある。

 オトガワさん主催のスパ合同誌では結果論だけどそれぞれ感想を書いたので、これも書くぜ。今度は意図して。

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1 みどりさんのエッセイ・・・他のメンバーの若さにみどりさんが圧倒されてるっぽいw スパという特殊性癖故に、調べても解決出来ない悩みの話なども。

2 秘密の放課後・・・・F/m漫画。女の子に怪我をさせたのに、中々謝らない少年が、お婆ちゃん校長に叩かれる。謝らなかった理由に納得出来るので、読後感がスッキリ。

3、囚われの身の上・・・・M/Mイラストが最初にある小説。冒頭で幼い頃の主人公男が、近所に住んでいたお兄さんと結婚すると言い出したりするBLな雰囲気のシリーズ1話目。ただし、好きになったりキスしたり等という明らかにBLという表現は無いので、そういう目で見ない限り、普通の作品と思うことも可能かもw わたしには無理だけど。
 親の再婚により、兄が出来、超名門校に転校させられる主人公。明らかに学力と釣り合ってないが、再婚相手の親がその学校の理事長か何かでコネで入ることに。義理の兄に勉強を叩き込まれる。6時間ぶっ続けって無理ある気が……w お仕置き後、義理の兄が、幼い頃に外国に引っ越していった近所のお兄さんかも知れないと主人公が思う所で終わる。つまり未完。
 この同人誌は2、3と出していく予定だったそうなので、続きはそれに載せるつもりだったのかも。作者さんのサイトなりブログがあれば、読めた可能性もある。今読めないと分かってるわけでも無いけどw

4 はやとさんのサーカスがテーマの?/Fイラスト。ピエロの女の子が、浮いている手袋に叩かれているので、カーが謎w 手袋を操作している手が描かれているけど手だけなので。女の子の頭の上にワイングラスが乗ってて、暴れて落としたら追加で叩かれそう。サーカスの団長みたいな人が監視中。サーカスなので一見楽しそうだけど、よくよく見るとハードだw

5 0時過ぎのシンデレラ・・・これぞ女性向けって感じの甘々だけど、厳しいM/F物。カーは社会人で、主役のキーは女子高生。結婚出来ないので卒業してから……と言っている。高校生のうちに結婚出来るのが当たり前の地域の人と、有り得ない地域の人が居るんだよなー。まあ、現在、女の子の結婚出来る年齢が男と同じ18歳に繰り上げられるのが決まったような話し合いしてるような……。どっちだっけw そのうち結婚出来ないのが当然になるけど。

6 真夜中の……・・・F/F。小説と漫画のような1枚イラスト。全寮制の翻訳小説の影響で、同じ寮生活の自分達も真夜中にパーティをしようと企む主人公と仲間達。主人公だけ別のクラスなんだけど、後でその設定が生きる。何で同じクラスじゃ無いんだろう。同室の子に嫉妬されないのかなと思いながら読んでいたので、ハッとしたw 読み物として完成度が高いなぁ。

7 すぱかぷ・・・M/F。エッセイ漫画。夫が帰ってこない時にポテチをご飯代わりにして叩かれる……。えー……と思ったけど、suが居ない時のわたしも大して変わらないw こっちは叩かれた後がイラストになってて、最中のもある。

8 非日常~追いかけっこ編~・・・M/f。真夜中のはやとさんの小説だけど、こっちは設定に無理を感じた。お金持ちの奥様が居なくなった我が子を、偶然出会っただけの人に15万も渡して探させようとするとか……。そんなに溺愛してるのに、娘がお尻叩かれて怒らないとことか。普通だったらぶち切れそう。
 真夜中は、スパ関係なく完成度が高く感じて、とても良かったので、こっちはがっかりw でも、別人が書いていたら、えーと笑いながら読んでいただろうなぁ。こっちも漫画風イラスト付き。

9 SEED1と2・・・表紙イラストとスパ絵付きのM/F小説。変わったシステムのシードという裏組織に属する人達のハードなお話。普通は同じ組織に居たら、裏切りでもしない限り対峙は無いのに、このシードにはある。シードに属する限り、母と娘だろうが、普段は仲よさそうな友達だろうが、受けた依頼により殺し合いも有り。女性向けのスパ同人誌とは思えない硬派な内容だったw スパ部分はコミカルなんだけど、青年誌に載ってても違和感ないぞ、これ。小説だけど。

 1話の主人公はカーの男性。要人の警護をしていて、のちのキーの女性と対峙。彼女のお尻を叩き、要人暗殺を失敗させる。陽気な男性と仲がいい。二人は戦友的な感じなんだなと思っていたら……。
 2話はキーが主人公。カーを恨み、殺そうと狙う18歳の女の子。性に奔放な母親の所為で、カーともう一人の明るい人のどっちが父親か分からないと判明。そして陽気に見えた男性は、スイッチが入ると、普段仲良くしているカーの男性も平然と殺せるような危ない男だった。ヒロインも散々犯した上に殺すと脅されるし。
 DNA鑑定などで調べられるけど、ヒロインはカーはお尻叩くから父親だなんて嫌だし、もう一人は危ない男の上に娘と思うことも無さそうな情の薄い奴だから嫌だしということで、実の父親を調べる気は無い。

 ほんとスパ無かったら、青年誌みたいな内容だわぁw 全然女性向けじゃ無ーい。まあ、カーも戦闘描写もかっこいいし、硬派で面白かったから不満って訳じゃないんだけどw
  そういや、スパはヒロインだけじゃ無く、ヒロインを育てた義理の父が母親を叩くって話も出てくる。義理の父親は、ヒロインの母親のお尻は叩いて叱れるのに、ヒロインはつい甘やかして育てたようだ。母親は、依頼によっては娘と殺し合うことになるのに、システムをよく理解してなかった娘がシードに所属することに反対しないので、この人はこの人で、危ない人だなー。

*****
 ってことで、全部読んだぜー。囚われの身の上が、BLな雰囲気の上に完結してないのでもやっとしたけど、大満足だったわぁ。あー、当時買っとけば良かったなぁw わたし一人買ったところで2弾3弾とは出なかったんだろうけども。


 そわそわ。クロートゥルは家の中を歩き回っていた。
「師匠はまだかな……。」
 エイラルソスは王に呼ばれて、勇者の出立に立ち会っている。クロートゥルも行きたかったが、何の実力も無いただの弟子なので、許されなかった。勇者を見たいクロートゥルは、師匠の権限でどうにかならないかとエイラルソスに縋り付いたが、子供のような我が儘を言うなとお尻を酷く叩かれるだけで終わった。
 ということで、クロートゥルはエイラルソスの帰りを待っているのだ。勇者達がどんな人達なのか、せめて何か聞けないかと期待していた。
 そうこうしているうちにお昼になった。魔法の練習も全くせずにこんな時間になったので、クロートゥルは焦ったが、時間を戻す魔法など多分無いし、合ったとしても見習いの自分には当然無理なので、諦めた。
「昼飯作るか……。」
 お昼はお城で食べられるのかを聞いていないことに気付いた。「師匠の分、必要かな……。」
 どうしようか迷ったが、念の為に作ることにした。エイラルソスがお城で豪華なお昼を食べてきたら、彼の分は夜に食べることに決めた。


 14時になって、やっとエイラルソスが帰ってきた。午前中の反省から、真面目に魔法の練習をしていたが、午前中にやっていなかったことは多分バレるだろう。裸のお尻100叩きで許して貰えるといいなと考えた。
「ただいま。」
「師匠! お帰りなさい。勇者ってどんな人でした?」
「王城に来ても舞い上がることもなく、落ち着いた青年だった。27歳にもなっていつまでも子供のお前とは大違いだ。」
「そ・そうですか……。」
「仲間の少女二人の内の一人は少し幼さが見えたが、もう一人もシスターだったそうで、大人しい少女だった。」
「両手に花とは羨ましい。ラッキースケベとか楽しめそう。」
 偶然着替えを見てしまったり……などと、クロートゥルはピンク色の妄想に支配されかけたが……。
「モンスターと戦い続けるんだぞ。そんな余裕があるか。」
 ビシッとお尻を叩かれてしまった。
「いて……。」
 クロートゥルはお尻を撫でた。もっと叩かれるかと思ったが、エイラルソスは冷蔵庫の方へ歩いて行く。不思議に思ったクロートゥルは口を開く。
「こんな時間だし、お城で豪華なお昼を食べてきたんじゃないんですか?」
「いや……。個人的な用事で遅くなっただけだから、何も食べていない。」
 エイラルソスが冷蔵庫に入れてあった、念の為に作って置いた彼の分の食事を取り出した。「これを食べてもいいか?」
「はい。いつ帰ってくるか分からなくて、念の為に作った師匠の分なので、どうぞ食べてください。」
「気が利くな。酷く腹が減っていたので助かる。」
 エイラルソスが食事を始めた。


 エイラルソスの遅い昼食後。クロートゥルは一休みした彼に、呼びつけられた。何だろうと思っていると、腕を引っ張られて膝に乗せられた。ローブをまくり上げられた。
「えっと……。」
 ビシバシとクロートゥルのお尻が鳴り始めた。「な・何で、ぶたれてるんでしょう?」
「午前中に魔法の練習をしなかったろう。ちゃんと練習をしろ!」
 何も言ってないのに、しっかりばれているようだ。15回程ぶたれた後、ズボンを下ろされた。
「ご免なさーいっ。勇者達の事が気になってー。」
 クロートゥルは痛みに身を捩る。
「気持ちは分かるが、だからといってしなくていい理由にはならない。」
 パンツを下ろされ、同じ所を連続で叩かれた。
「いてぇっ。……あえて、やらなかったわけじゃないんですー。気付いたらお昼になってて。」
 敢えてサボるのと、気付いたら時間が過ぎていたのとでは、大分違うので、クロートゥルは必死だが、
「やってないことには変わりない。」
 エイラルソスは冷たい。
「そんな事言っても、実際俺がわざとサボったら、細い鞭で20はぶつのにー。」


★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 完成して配布しているゲームを元ネタにした小説。順番が前後したw
 小説版はゲームのキャラを使っただけなのでゲームのシーンはない。花を枯らしちゃって叩かれるとか。でもこっちはそれを入れる予定。

 前回書いてなかったけど、ゲーム版のエイラルソスは横暴。小説版なら、夜遅くなったくらいで枝を鞭にして叩いたりしない。ってか元は同じだった筈なんだけど、小説にしたら段々キャラ変わっちゃったんだよなぁw

 ホーホーと梟らしき鳥の鳴き声がする。辺りは真っ暗で、どう見ても完全に夜だ。夜は出現モンスターが強くなる為、大した攻撃魔法も使えない見習い魔法使いとしては恐ろしい。辺りを照らす魔法を使っているので、より目立つのもある。
 だが……。
「すっげー遅くなっちまった。尻叩かれるから家に帰りたくないな……。」
 クロートゥルは、深い溜め息をついた。今のクロートゥルにとっては、モンスターよりも、師匠の方が、よっぽど怖かった。


 クロートゥルは、大魔法使いエイラルソスの弟子だ。黄緑色の猫っ毛に赤い瞳の持ち主だが、この世界では、背が平均より少し低めという以外は、特に特徴の無い普通のモブキャラである。
 人に許された魔法を全て使えるという凄い魔法使いの弟子になれたことそのものは嬉しい。いずれ自分も人々から尊敬される魔法使いになることが約束されたのだから。だが、師匠エイラルソスは厳しく、些細な事で酷くお尻を叩く。掌で叩かれることも多いが、板の鞭(パドル)や細い鞭(ケイン)で打たれることもある。ちなみにクロートゥルは恐ろしい鞭の名前など覚えたくないので、見た目で呼んでいる。道具を使われる時は師匠の部屋なので、持って来いなどと命令されることはなく、覚えなくていいのもある。
 外出時には、人前で下着を下ろされて叩かれるという屈辱的なことまでされる。どうしてそんなに、尻叩きが好きなんだと愚痴りたくなるが、どうにもならない。
 師匠エイラルソスは、銀色の巻き毛を肩より長めに伸ばし、首の所でくくっている。昔、酷い怪我をして、その傷跡が怖がられるので、顔の右側を髪の毛で隠している。背は高めで、魔法使いらしく細身だ。ただ、レベルが高いので、非力な魔法使いなのに少し逞しかったりする。叩かれるととても痛いのは、その所為らしい。


 今日のクロートゥルは、師匠から魔法薬に必要な材料を集めてこいと言われて、山に入り込んでいた。頑張って探し回ったので、薬草自体は無事に見つけられたものの……。辺りは真っ暗になっていたのだ。
「早めに帰って、夕飯を作らないといけないのに……。こんなに遅かったら、もう無理じゃん。」
 クロートゥルはお尻を撫でた。昨日も掌とはいえ散々ぶたれたので、叩かれてからかなり経っているというのに、まだ痛かった。
 薬草を持って急いで帰り、師匠に謝れば鞭は許してくれるという希望的観測があるのにもかかわらず、クロートゥルは、箒に乗れないでいた。
「帰ったら尻ぶたれる……。でも帰らないと師匠が迎えに来て、そこら辺の枝とかで散々叩かれた挙げ句、帰ってから鞭でもぶたれるんだ……。」
 同じ叩かれるのだったら、急いで帰って叩かれる方がまだマシだと分かってはいる。「でも帰りたくない……。」
 普段は優柔不断ではないクロートゥルだが、痛みが残るお尻を叩かれるとなると、話は別だ。どうしても怖くて帰るという決断が出来ない。師匠エイラルソスが迎えに来たら、もっときついお仕置きが待っていると分かっているのに。


 ウジウジと無意味に歩き回っているクロートゥルの前に、勇者一行が現われた。勇者はその名の通り、魔王を倒す為に存在しているが、まだレベル上げの最中で、今はそこまで強くない。師匠の方がよっぽど強いくらいだ。とはいえ、見習い魔法使いのクロートゥル相手では比べるまでもなく遥かに強い。
「あれ? クロートゥルじゃーん。何やってんの?」
 勇者パーティでは攻撃魔法担当のミスヴィスが声を掛けてきた。顔は可愛いが気が強いので、クロートゥルは少し苦手である。
「師匠に命令されて、魔法薬の材料集め。」
「こんな暗かったら、見つかる物も見つからないだろ。」
 勇者が顔をしかめる。勇者という職業から想像する熱血とは真逆の性格で、冷静沈着なタイプだ。クロートゥルは、彼と話していると、どっちが年上なのか分からなくなる。クロートゥルは27歳で、勇者達は17歳くらいと10歳も年下の筈なのだが。
「夜になると光るタイプとか……。」
 回復魔法担当のマーフリナが言う。元シスターの彼女は清楚で大人しい。過酷な冒険をしているのだから、それなりに精神も強い筈だが、それが伝わってこない。
 クロートゥルは、大魔法使いの弟子としてそれなりに有名なので、彼等と知り合えた。友達と思ってくれているらしく、姿を見かけると声を掛けてくる。
「頑張って探したから、もう見つけたんだ……。」
「じゃあ、帰るとこだったんだ。」
「まあ、そんなとこ……。」
 尻叩きが怖くて帰れないなどとは恥ずかしくて言えないので、言葉を濁す。
 と。
 エイラルソスが、箒で降りてきた。
 『さ・最悪……。』
 クロートゥルは真っ青になった。勇者達の目の前だろうが、エイラルソスは構わずお仕置きをするだろう。
「……何だ。勇者達もいるのか。」
 クロートゥルも、勇者達も灯の魔法を使っているので、降りてくる時にそれが目に入っただろうに、クロートゥルしか見ていなかったのか、師匠はそんな事を言う。
「え? わざわざ弟子をお出迎え?」
「やっぱ愛弟子には甘いんだ……。」
「お優しいですね。」
 事情を知らない勇者達は呑気なことを言っているが、師匠は不出来な弟子を叩く為にやって来ただけなのだ。
「師匠……。」
 取り繕う余裕も無くなったクロートゥルはガタガタ震えながら、鞭になる枝を探しているらしいエイラルソスを見ていた。
「……エイラルソスは何やってんの?」
 うろうろしている師匠を不審に思ったらしいミスヴィスが顔をしかめた。
 勇者一行は、自分達が世界を救うという誇りがあるからなのか、誰でも呼び捨てにする。弟子のクロートゥルとしては面白くないが、師匠が許しているので、どうにもならない。
 ちょうどいい枝を見つけたらしい師匠がこちらを向いた。
「こんな遅くまで帰ってこない罰として、これで打つ。」
 エイラルソスが勇者達に、枝を見せた。太くて丈夫そうだ。細い鞭とは違った痛さがありそうで、クロートゥルはまた震えだした。
「えー……。」
「うへ。」
 ミスヴィスと勇者は顔をしかめただけだが、マーフリナは真っ青になって勇者の後ろに隠れた。
 と、クロートゥルの体が宙に浮いた。驚く間もなく、お尻に枝の鞭が飛んできた。
「ひっ。」
 せめて何か言ってくれればいいのに……と思っている間に、2打目が振ってくる。魔法使いのローブ、ズボン、下着と3重の防御があるが、前日のお仕置きの痛みが残っているのもあり、何の意味も無い気がした。
「お前がよそ見をしているから、突然に感じるんだ。」
 師匠はたまに心を読む。口に出していない愚痴に律儀に答えてくれる気遣いがあるのなら、お仕置きの開始を告げてくれてもいいのにとクロートゥルは思う。「調子に乗るな。」
 言葉とともに飛んできた3打目は、かなり痛かった。
「ひーっ、ご免なさいっ。」
「ズボンを下ろしてもいいんだぞ。」
「それは勘弁してください……。」
 10打目くらいまでは勇者達が見ていたのを覚えているが、後は痛みしか記憶にない。痛みで喚きちらすという醜態を勇者達に見せてしまったかも知れない。クロートゥルは、切なかったが、やはりどうにもならないことだった。


 物干しに洗濯物でも干すような姿勢で自分の箒に乗せられ、クロートゥルは家まで運ばれた。エイラルソス本人は、自分の箒に乗っている。
「師匠……。鞭で叩くんですか……?」
「そうしたいところだが、昨日も叩いているからな。手で200回くらいで許してやる。」
「それは有り難いです……。」
 ソファに座ったエイラルソスの膝に乗せられ、言葉通りに裸のお尻をたっぷりと叩かれた。
「ご免なさいっ。」
「すぐに帰ってくれば、この200だけで済んでいたんだぞ。」
 ビシビシと容赦なくお尻を叩かれる。
「はいっ。今度からはそうしますっ。」
 泣いてしまいたかったが、27歳にもなってお尻を叩かれて泣くという屈辱を味わいたくないので、何とか耐えきるクロートゥルであった……。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 ツクール版師匠と弟子2のネタを膨らませて小説にしてみた。書きかけばっかだから、完成とタイトルに入れる羽目にw
 
 なろうで流行の小説の戦闘シーンが、キンキンという剣戟の音だけをひたすらに羅列していて中々に酷いっていう話(ただ、その話をした人は褒めている。実力が無い人が書いたのなら、もっとあちこち酷いのにそうではないので、計算されたギャグに読めるらしい)から、バケルさんとこの投稿小説も、叩く音をひたすら羅列してるよなーと思い……。
 でも、読んでいたのは昔で、今は全く見てない。もしかしたら、質も上がってるのではと見に行ってみた。結果、そういう小説はいまだ存在していた。

 で、それはともかく、皆、背景が真っ白なのよね……。あのツールはいくつかの背景画像が選べるのに。もしかしたら、何らかの原因で選べなくなってるのかもと思い、それを試す為だけに、1つ小説を書いちゃったw
 背景は選べたぜー。
 見られて恥ずかしい描写とか無いし、勇者達は別に要らないと思うけど、まあ、動機が実験だし。