ザンちゃんのブログ 家庭教師 片倉家と東雲家

「はい。では、今日はここまでです。」
「氷山先生、有難う御座います。」
「はい。では……。今日は15回です。」
 氷山先生は少し困った顔で微笑む。わたしは彼の膝に俯せになった。宣言通り、15回お尻を叩かれて、今日の授業が終わった。
「このお仕置きって、やっぱりしないと駄目でしょうか……。」
 氷山先生が溜め息をつく。
「わたしとしても叩かれない方がいいですけど、両親が……。」
 本当は叩かれたいなどと口が裂けても言えないので、それっぽいことを言っておく。
「そうですよね。そういう契約で雇って頂いたのですから、しないといけませんよね。」
 氷山先生が首を振る。「僕がこんな風に迷っていたら、ひろみさんだって困りますよね。ご免なさい。」
「いえ……。ボカロのキヨテル先生は優しい教師って売りですし、平然とお尻叩かれるより、今の方が、それらしくて好きです。」
「有り難う御座います。……生徒さんに気を遣わせてはいけませんね。今度からはきちんとします。」
 氷山先生が丁寧に頭を下げて、家を出て行く。
 わたしの正直な気持ちを伝えたつもりだったのだが、お世辞と思われてしまったようだ。切ない気持ちでいたら、
「で。氷山先生にはどれだけ叩かれたのだ?」
 両親がこちらを睨んでいた。氷山先生からのお仕置きはたった15回だったが、両親からはたっぷりと叩かれるだろう。


 キヨテルが初の部屋へ入ると、本人が飛びついてきた。
「キヨテル、お帰りー。家庭教師はどうだった?」
「今日はお尻を15回も叩かないといけなくて、ちょっと辛かったです。」
「そっかー。変なうちだけど、しょうがないよね。」
「はい……。」
 いつも自分の為に頑張ってくれるキヨテルの為に、初はお礼として、家庭教師の職を見つけてきた。教師は拘束時間が長いので嫌なので、譲歩してもらうことにしたのだ。


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