ザンちゃんのブログ 近重家&東雲家 お出かけ

 無料で入れる物産展か何かに出掛けた近重家 色々珍しい物があるので、キョロキョロしていたら近重達とはぐれてしまうキヨテル。近重に迷子にならないように言われて、大人なんだから迷子になるわけないと言ったのに……と恥ずかしいやら、近重にどれだけ叱られるか不安になりつつ、彼を探していたら、小柄な誰かにぶつかり、吹っ飛ばしてしまった。
「よそ見していたもので……ご免なさい。」
「キヨテル、酷いよ。前くらい見て歩いてよ。」
 起き上がった人に手を引っ張られてお尻を叩かれる。「……あれ? いつの間に着替えたの?」
「……マスター……。」
 少し呆れた顔で、執事服のキヨテルが自分のマスターへ声をかける。
「うわっ、キヨテルが二人いるー。」
 近重キヨテルがぶつかったのは初ちゃんだった。「わー。他所のキヨテルだぁ。」
 マジマジと顔を見られ、キヨテルは焦った。
「マスター、お怪我はありませんか。手を見せて下さい。」
 執事服のキヨテルが二人の間に割り込んできて、マスターの両手を上に向けた。
「痛いだけですりむいたりしてないよ。」
「マスターにお怪我があったら……。」
「キヨテルって、ほんと、僕の外見だけは大事にしてくれるよね。」
 執事服のキヨテルがマスターを念入りに診ている。かがみ込んで、ズボンの裾をまくり上げ、膝を見た。だから、大丈夫だってばとマスターが苦笑いしている。
「僕は貴方の美しさが好きなので。」
「中身は?」
「それ程でも……。いたっ、いたっ。ごめんなさーいっ。」
 執事服のキヨテルがお尻を叩かれ始めた。終わるのを待って、キヨテルは彼のマスターへ声をかける。
「ご免なさい。大丈夫でしたか?」
「うん。手と膝がちょっと痛いけど、大丈夫だよー。」
「それは良かったです。本当に申し訳ありません。」
 深々と頭を下げると、頭を撫でられた。
「やっぱり、キヨテルは皆丁寧だねー。いい子、いい子。」
 キヨテルは執事服のキヨテルをマジマジと見つめる。
「こういう服って普通に売ってるんですか?」
「これは僕んちの執事服だから、オーダーメイドだよ。」
 マスターが口を挟む。
「えっ。執事って実在してるんですか……。」
「してるよ。あ、僕は東雲初。よろしくー。」
 クスクスと笑う初。
「宜しくお願いします。」
「そういう貴方も、ブランド服ですよね。」
 東雲キヨテルが言う。
「これは……。マスターが、僕のお給料の半分を下さるので、お金が余ってしまって。高い服の着心地を知るために、買ってみたんです。」
「服ぐらいしか、お金の使い道を思い付かないんだ?」
 初に言われた。執事が居るようなお金持ちなら、お金の使い道なんて、いくらでも思いつくんでしょうねとキヨテルは思った。
「はい。やっぱり良かったので、マスターにも買ったら、お尻を叩かれました……。」
「「えっ。」」
「マスターのプライドを傷つけたみたいで……。」
「えー、意味分かんないよ。」
「僕も分からなくて……。」
「だってさー、施しみたいじゃないか。服くらい自分の稼いだ金で買える。」
 近重とmikiがやって来た。「キヨテル、探したぞー。何が“大人の僕が迷子になるわけありません”だよ。しっかりなってるじゃないか。」
「ご・ご・ご免なさい……。」
「俺は不安になった。お前さ、修学旅行とかで皆に迷惑かけるなよ? 生徒じゃなくて、先生が迷子だなんて。」
「だ・大丈夫です!」
「説得力皆無だぞ。」
「うっ……。」
「でも、キヨテル先生可愛いって言って貰えるかも。」
 mikiが微妙なフォローをする。
「……先生なんですね……。」
 東雲キヨテルが羨ましそうに呟く。
「中学教師をしています。」
「僕は見ての通り執事なんで、教師じゃなくて……。小学校教師になりたくて頑張ったのに……。羨ましいです。」
 東雲キヨテルが切なそうに言う。
「うわー、mikiってほんとにロボなんだー。おもしろーい。」
 初がmikiに興奮している。
「ロボだよー。」
 サービス精神旺盛のmikiは、近重の時のように関節を見せる。「ほらほらー、関節見て見て。」
「すごーい、ロボだー。」
「マスターもやっぱり男なんですねー……。」
「「「えっ!?」」」
 驚く近重家の三人。
「僕は男だよー。……女の人でも、ロボ好きが居るかもしれないよ。」
 初が顔をしかめる。「執事は外せないから、小学校の先生は駄目だけど、代わりに家庭教師のアルバイトさせてあげてるでしょー。」
「ちゃんと聞いてたんですね……。」
「当たり前。僕は君のマスター。いつでも気にかけているよ。」
 初が東雲キヨテルを軽く抱いて、彼の背中を撫でた。
「有り難う御座います……。」
 東雲キヨテルが笑顔になった。
「本当に男? 女だろ?」
 ちょっとショックを受けてる近重。
「残念。男でした。」
 笑う初。

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 後はテケトーに雑談して別れて 近重がベンチにてんて連れてって、お尻を叩き始めたので、東雲キヨテルは、初が屋外でのお仕置きに目覚めませんようにと祈ってたり、タイムスリップしてきた降谷家の二人がそれ見て、あのうちもお尻叩きしてるーとか言ってたり
最初に浮かんだのは、近重家のお仕置きを見た初が、僕もやるーとか言って、近くで東雲てんてを叩き始めるのを降谷家の二人が見ているシーン で、段々降谷家の方が周りの皆の服装が古くさいとか、タイムスリップネタが展開していきそうになって慌てて軌道修正してこういう展開に

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降谷家と東雲てんて
タイムスリップしてしまったらしい降谷家の二人は、そのうち帰れるだろうと楽観的に散歩 てんては不安なんだけど 東雲てんてが泣いているところに出くわす こんな昼間にタキシード着て、何処かのパーティにでも行くのかと降谷が問う
「これは僕のマスターの家の執事が着る服です……。」
 初ちゃんに怒られて泣いてた 初ちゃんはてんてを店の外に置いて一人で中でご飯食べてる そんな東雲てんてを慰めた後、降谷は今は何年何月何日か訊く 不思議そうな顔をしつつも、答える東雲てんて タイムスリップが確定し、息をつく降谷家の二人
「そんなに泣いて……。水分をタンクに入れなくていいのか?」
 当時はそうだった筈と推測しつつ訊く降谷。 「貴方達が声をかけて下さらなければ、危なかったですけど……。」
 改造を言いふらす必要も無いので、飲めばいいとは言わない東雲キヨテル


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……降谷は、つい水が飲めると思ってそう言ってしまう、東雲てんては、つい水が飲めると答えてしまう……っていう、ありがちなやりとりとは違うのがやりたかっただけw アホの子も面白いけど、機転が利いて、頭良さそうな感じのやりとりも好き