ザンちゃんのブログ オフ会 小ネタ マスターえお編

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「ザン。これを見てくれ。」
 タルートリーが顔をしかめながら、ザンに白い封筒を差し出した。
「お……。うん。……あのさ、何で封筒でそんな顔? 男の名前でも書いてあんの?」
「見れば分かる。」
 夫は説明する気がないらしいので、仕方なくザンは封筒を手にする。直ぐ異常に気付いた。武夫宛てで、裏にはボカロP専用オフ会と書いてある。どちらにも住所も何もなく、切手も貼られていなかった。
「何じゃこりゃ。」
「切手も住所もないので、使用人は、直接投げ込まれたと思ったらしいのだが。」
「届け方はともかく……。たかが封筒に凄い魔力かかってるよ……。」
「であろう? 使用人から怪しいので自分達で開けた方が良いかと訊かれたのだが、そんな有様なので、いいと言って受け取ってきたのだ。」
 タルートリーが困惑している。
「うーむ。危険かどうかは判断出来ないな。あたし一人で見るか。」
「わたしはいなくていいのか。」
「ルトーちゃんはそんなに魔法の練習してないから。ってか、むしろ中途半端な魔力の持ち主の方がヤバいって事もあるかもだし、あたしだけの方が安全だと思う。」
「ふむ。気をつけなさい。」
「うん。」
 ザンが立ち上がり、部屋に行こうとすると、足下に武夫がいた。「えお。あんたねぇ、ちゃんと歩きなさいよ。」
 同じ居間にいたのに、わざわざテレポートしてきた武夫にザンは注意する。
「ちたら、おかーちゃん、になうなう(訳=そうしてたら、お母さんはいなくなってしまう。要は間に合わないと言いたい)。」
 言い訳をする武夫を見ながら、ザンは唸る。
「まあ、えお宛てだし、えおがいてもいいか……。」
「では、僕も。」
 キヨテルが付いてこようとする。
「あ、ごめん。キヨテルはいいや……ってか、駄目。」
「……分かりました。」
 キヨテルがしゅんとする。


 ザンの部屋。ザンは武夫を隣に座らせると、膝の上ではないのが不満そうな彼をなだめた後、バリアを張って貰った。準備が出来たので、封筒を開け、中の手紙を読んだ。
「一見、ただのイベントのお知らせか……。」
 手紙には、ボカロP専用オフ会とやらのイベントの開催についてのお知らせについて書かれていた。日付は日曜日で時間は18時から。会費は食事代とドリンク1つがサービスでボカロPは3千円、ボカロは1体につき500円。ボカロは飲食が出来ないので、場所代と思われた。「それだけなら、なんてことはないけど。」
 問題は場所だ。
「封筒を持って、ボカロに触れながら玄関のドアを開けて、目に入る建物って。怪しすぎるだろ。」
「うー?」
 武夫が不思議そうな顔で見上げてくる。
「んとね、この封筒に転移魔法がかかってて、条件を満たすと、オフ会の会場がある場所に飛ばされるみたい。」
「おうかー?」
「オフ会ってのは……。あたしも行ったことないから詳しくは知らないけど……。えと、インターネットで実際に会ったことない人とでも、仲良く出来るんだ。ほら、キヨテルはインターネットで買ったでしょ。お店じゃなくてさ。」
「りゅ。」
「けど、やっぱり実際に会って、お喋りとかしたいじゃない。えおがたまに近重さんとこに、キヨテル連れてテレポで遊びに行ってるみたいに。」
 行きたい時に連絡も無しに遊びに行くので、近重達には叱られるらしいが、武夫は懲りないようだ。
「りゅ。」
「で、オフ会ってのは、そういう人達の集まりみたい。」
「うー。」
「この封筒に危険はないな。」
 ザンは封筒を眺める。「あ、えお、バリア解いていいよ。」
「あい。」


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 ザンと武夫とキヨテルでオフ会に行く。皆に挨拶した後、ザン一人で酒場のマスターみたいなおっちゃんの所で雑談を装いつつ、真相を探る。彼は聖魔界人で、遠い未来、人間界で暮らしている彼は、ボカロが好きになり、マスター達と交流を持ちたくなり、オフ会を始めたと話す。あっさり話し始めたことにザンは驚くが、別に秘密でも何でもないと言われる。そもそも、彼を聖魔界人だと見抜けるような人間に、隠す意味はないと彼は言う。

 二人の前に怒りながら初がやって来る。武夫が迷惑をかけたかと思うザンだったが、彼の怒りはそんなことではなかった。物語において、真相を解明することは必ずしも良い結果を生むことになるわけではないと初は言う。鶴の恩返しなど。しなくてもいいことをして、夢が終わることを彼は危惧していた。
 素直にそう言えばいいのに、いきなりやって来てオフ会を楽しみもせず、余計な事をし始めたザンが気にくわなかった初は、ザンに喧嘩を売る。



★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 近重と初だけでなく、降谷と下屋も出したくなった故に、時代関係なく開かれてるオフ会。そのオフ会に、なんかそれっぽい理由付けてみるお話w

 そういえば、マスターえおは設定とかすら日記にしてないなあw 武夫は近重キヨテルが欲しかったんだけど、近重がくれないので、買って貰った。遅坂キヨテルは高校教師。当然だけど数学。昇と真鞠子にたまに数学を教えていたりw

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