ザンちゃんのブログ 聖士さんが酷い世界 ちょっと未来1

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 KAITOと先生がくっついた後の話が書きたくなったので、ちょっと時間を進めた。

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 キヨテルはきゅうきゅうと音を立てるお腹に触れた。
「今日は体育だったので、お腹が空きました……。お父さんに、おやつを買いたいとお願いしましょうか……。」
 我が侭だと言われて、酷くお尻をぶたれてお終いだろうが……。「でも、一応言うだけ言ってみましょう……。」
 教会へ行き、立っている父と教会の中を見た。今は誰もいないようだ。声をかけようとしたが、ドアが開く音で気がついていたらしく、父の方からこちらにやって来た。
 父に腕をつかまれて、教会と家が繋がっている廊下に出た。
「何ですか。」
 不快そうな顔で見られた。父はキヨテルが教会にいるのを嫌う。掃除の時以外では、中にいるだけで酷くぶたれる。
「お腹が空いていて辛いので、おやつを買ってもいいですか?」
 キヨテルはまたお腹に触れた。「今日は体育で一杯体を動かしたので……。」
「駄目に決まっているでしょう。我が侭は許しませんよ。お尻を出して、そこに手を付きなさい。」
「はい……。」
 『やっぱり駄目でした……。』
 キヨテルは俯くと、言われた通りにした。壁に手を付くと、父の手がお尻に飛んできた。
「小さい子じゃないんですから、夕飯まで我慢出来るでしょう?」
「ご免なさい……。」
 大人しく耐えられないと父がとても怒るので、キヨテルはじっと痛みに耐えた。
 散々打たれて、お尻が酷く痛くなってきたところで父が手を止めた。
「お仕置きはこれで終わりです。さっさと夕飯の買い物に行きなさい!」
「はい、ご免なさい……。」
 キヨテルはズボンとパンツを履く。お腹が大きな音を立てた。
「……。」
 キヨテルに背を向け、教会へ戻ろうとしていた父の足が止まる。「今の、キヨテルのお腹の音ですか?」
「は・はい……。ご免なさい……。」
「別に謝ることではないでしょう……。そんな大きな音がなるくらい、空いているんですか。ただの贅沢だと思ってましたが。」
 父が軽く溜息をついた。父の手が伸びてきて、キヨテルは腕をつかまれた。
「ご免なさい、許して下さい。鞭は勘弁して下さい……。」
 キヨテルは身を竦めた。
「何を馬鹿なことを言ってるんですか。いいから、ついてきなさい。」
「はい……。」
 キヨテルは不安な気持ちで一杯になりながら、父についていった。


 台所に入ると、父がキヨテルの腕を放し、すたすた歩いていく。棚から何かを取り出すと、父が戻ってきた。
「余ったお菓子パンです。お前にやります。」
 細長い袋に手の平サイズの小さなパンが5個入ってる商品だ。一昨日のメモに書いてあったので、キヨテルが買ってきたものだ。袋には1個だけ残っていた。4個はお父さんが食べたのでしょうかとキヨテルは思う。二人暮らしだが、お客さんが来たので、出したという可能性もある。
 その残り1個を父はキヨテルに渡してくれた。
「有難う御座います!」
「そんな小さなパンでは物足りないでしょうが、ないよりはマシでしょう。」
「はい、胸が一杯です。」
「じゃあ、要らないですかね。」
「……。」
「冗談ですよ。いいからさっさと食べて、夕飯の買い物に行きなさい。」
「はい。本当に有難う御座います。」
 キヨテルは深々と頭を下げた。嬉しくて涙が出てくるのを感じた。


「で、美味しく食べたと。」
 KAITOは泣きながら父の優しさについて語っているキヨテルを見た。
「はい。とても美味しかったです。お父さんが優しくして下さるだけでもとても珍しいのに、お腹が空いてる僕を気遣って、パンまで下さるなんて……。」
 ううーと声を上げて泣くキヨテルを、KAITOは優しく抱き寄せた。
「良かったな。」
「はいー……。」
 ぎゅっと抱いて頭を撫でてやると、キヨテルがしがみついてきた。
 『小さなパンを一個貰っただけだろ。腹減ったからおやつくれって当然の要求をしただけで、酷く叩かれてるし……。なのに、こんなに泣くほど喜んでるって……。普段、どれだけ酷い目に合ってるんだ……。』
 聖士に対する憤りと、嬉しそうなキヨテルにやるせなさを覚えつつ、そんなことはおくびにも出さずに、KAITOはキヨテルを優しく撫でていた……。



 書いた日12年9月7日

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 ・KAITOは先生におやつを毎回あげることにする。
 ・先生は遠慮するんだけど、脅して食べさせる。
  ↑俺の言うことが聞けないのかとか何とか言ったり。

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