ザンちゃんのブログ 聖酷×別 無料相談所 書きかけ

 「聖士さんが酷い世界」じゃ長いので、聖酷にしてみたけど……。タイトルの略し方も充分酷いw 読み方はきよひど? 何の萌えアニメなんだよw ×別になってるけど、虐待されてる先生が、叩くのが好きなカー聖士さんの世界に住んでる話なのを分かりやすく表現しようとした結果。

 ツイッター連載小説4個目。テーマ「頭の中の喋りと台詞とを一致させてみよう」。虐待されている先生は、本当はこうやって喋ってるっていうのを書きたくて始めたんだけど、しちめんどくさい上に、読み辛いw やっぱ普通に書くのが正解だわ。
 内容は、喋りがたどたどしい先生は、皆のように滑らかにお喋りしたいと思っていた。ふと見かけた無料相談所って看板が付いてる武夫のうちに行って、えおに治して貰う。先生は普通に喋れるようになって喜ぶんだけど、首の辺りに霊気と妖気が漂ってるので、KAITOと聖士さんが不信に思って、それぞれ、えおのとこに押しかけるという話。

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 おやつを食べた後、父にお願いして家事をさせて貰ったキヨテルは、少し休んだ後、教会の中をのぞく。気づいた父が側へやってきた。
「どうしたのですか?」
「終わり、まし、た。」
「有難う御座います。お前が来てから、わたしはとても楽になりましたよ。」
 優しく頭を撫でられ、キヨテルはにっこり微笑んだ。「もう、やって貰うこともありませんし、夕飯までは好きに過ごしなさい。」
「は、い。この世界に来て、から、毎回、食事をさせて、頂けるだけ……ではなく、おやつまで、頂けるよう……になりました、ので、運動をしないと、太ってしまい、ますね。」
「健康の為に運動はいいと思うのですけど、キヨテルはむしろ痩せ過ぎなので、減量の必要性は感じませんけど。」
「無駄な、行動をする……くらいな、ら、お父さんの、お手伝いをした方が、いいですか?」
「……時々思うんですけど、キヨテルと、わたしの話している言葉は同じ日本語なんでしょうか。」
 父が苦笑しているが、キヨテルは意味が分からないので黙っていた。
「……。」
「わたしは、キヨテルは痩せ過ぎなので、減量の為の運動は必要ないと言っただけなのに、キヨテルの脳内では、そんなことしてる暇があるならお手伝いしなさいという言葉に変換されてしまってるってことでしょう?」
「えっと、そうで、す……。」
「なんだか自信がなさそうですね。」
「ご免、な、さい。」
 謝ると、頭を小突かれた。
「ですから、意味もなく謝ってはいけませんと、いつも言ってるでしょう?」
「う。」
「まあ、それは置いといて。運動したいのなら行ってきなさい。ただ、あまり遅くなってはいけませんよ。」
「はい。」
「本当に駄目ですからね?」
「は、い。」
 キヨテルは真面目な顔で頷いた。
「しつこく言っておかないと、この子、わざと遅く帰ってくるんですよねえ。ボランティア精神があるのは結構ですけど、わたしは悪魔と戦わないといけないので大変です。」
 父は溜息をつきつつ笑っているが、キヨテルは呆然となった。
「……KAITOさんと戦うのですか?」
「やけに滑らかに言いましたね……。その喋り方って、やっぱり精神的な問題なんですね。」
 キヨテルは父をまじまじと見つめた。
「KAITOさ、んとお父さん、どちらを、とるかなんて、僕、には……。」
「戻ってしまいました。……悪魔に例えたわたしが悪いんですけど、KAITOさんと戦ったりなんてしません。ゲームじゃないんですから、神父と言っても、わたし自身には何の力もありませんよ。普通の人には見えないものが見えますけど、それだけです。」
 父が苦笑している。自分といると、父はいつもこうだと思う。弟のキヨテル相手なら、そんなことないのに。
 『僕は、いつもお父さんを困らせているのですね……。』
 しょんぼりしていると、父に頭を優しく撫でられた。
「大きいキヨテルは、何を落ち込んでいるんでしょうね?」
「お父さんは、僕、といると、い、つも、困った、顔……で、笑いま、す。小さいキヨ……テルの時と、は、違いま、す。僕はいない、方、が、お父さ、んは、嬉しい、で、す。」
「たまに過去形で表現することが出来なくなりますよね。詰まりが酷くなる時は、それだけ負担がかかってるということなのでしょうか……。」
「……。」
「困ることがあるのは確かですけども、わたしはそれが嫌ではありませんよ。手がかかる子程、可愛いって言うじゃないですか。」
 父が優しく微笑みながら、キヨテルを抱きしめてくれた。「それに、小さいキヨテルは小さいキヨテルで、反抗的で手こずらされていますしねえ。まさに反抗期だから仕方ないんですけどね。だから、二人とも手がかかるのには変わりありません。」
「ご免……なさ。い。」
「いえ、いいですよ? わたしとしては、無視されたりする方がよっぽど辛いです。それに、大きいキヨテルが一所懸命に話そうと頑張っているところを見ると、微笑ましいですし。解釈がおかしくなったり、妄想が入るのは、キヨテルの個性と思ってます。」
 また、父に優しく頭を撫でられた。「……話を戻しますけど……。悪魔と戦うというのを簡単に説明しますと、お尻を叩くのが好きなわたしの為に、大きいキヨテルが無理をしてまで悪いことをしようとするので、わたしはお前をお仕置きをする誘惑と戦わないといけないのが辛いって話です。誘惑を悪魔に例えただけです。」
「愚かな僕……には、良く、分かりま、せん。」
「夕ご飯に遅刻しないように、帰ってきなさいと言っただけです。」
「分、かりまし、た。あの……、行ってき、ます。」
「はい、行ってらっしゃい。」
 父に深く頭を下げると、キヨテルは家を出た。


 今までは無駄に動くとお腹が減るので、余計な所へは行ったことがなかった。なので、今日は見慣れない場所を歩いてみることにする。帰りがちょっと不安だが、歩きで、そうそう遠くへ行くこともないだろうし、適当に歩いていれば見慣れた道に出る筈だとキヨテルは考えていた。
 見慣れない場所を歩くのは新鮮で、キヨテルはまるで観光地にでも来たかのように、辺りをきょろきょろと見回しながら歩く。
 暫くそうして楽しみながら散歩をしていたキヨテルだったが、疲れを覚え立ち止まった。
 『まだそれほど歩いていない気がするのですが……。僕はやっぱり体力がありませんね。』
 ベンチを求めて公園を探していると、立派な門と塀に囲まれた家の存在に気づいた。門には「無料相談所」と似つかわしくない看板が付いていた。
「無料……相談……。こんな、立派なお家、で……?」
 没落し、そんなことでもしなければやっていけないのかと思いかけたキヨテルだったが、それなら無料はおかしい。
「相談……。僕、は、皆さんのような、お喋、りの仕方が、出来るよう、になりたいで、す……。」
 折角、学校で楽しく過ごすことが出来るようになったのに、この喋り方の所為でまともに相手をして貰えないので、キヨテルは悩んでいた。男と付き合ってるので、より相手にされないのもあるが、それはどうしようもないので、気にしないことにしている。
「相談者の方ですね? 門を開けましたので、中へどうぞ。」
 いきなり声がしたのでキヨテルはビクッとし、辺りを見回した。が、誰もいない。「驚かせてしまってご免なさい。モニターで見て話しかけているので、外にはいません。」
「そ・そうです、か……。えと、僕は、お金の無い、子供で、す。後から、いくらと言われ、ても、あま……り、払うことが、出来、ま、せん。」
「相談は旦那様の道楽で行われているので、そんな詐欺のようなことはしませんよ。」
 相手が少し笑っているのが聞こえ、キヨテルは頬が熱くなるのを感じた。
「ご免、なさ、い。」
「こちらこそ、笑ったりしてご免なさい。中へどうぞ。」
「は、い。」
 ドキドキしながら、キヨテルは門を開き、中へ入った。

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展開ちょっとすっとばしてKAITOと先生会う

「キヨテル。」
家への道を歩いていると、KAITOがいきなり現れた。
「か・KAITOさん!? 何処からいらしたんですか。」
「あのガキなんだ? お前、あの家で何し……。」
 KAITOが迫ってきた。抱かれるのかと思っていると、彼が首の辺りに顔を近づけてきた。
「何だこれ。濃厚な霊気を妖気が覆ってる……。」
 KAITOが顔をしかめる。「妖気は霊気がキヨテルの物と混ざらないようにする為の物か。あのガキは一体、何者だ。」
「えっと……?」
「キヨテル、お前、あのガキに何された?」
「ガキって。武夫君のことですか?」
「そうだ。一緒にいた父親は、ただの人間だったが、子供の方は膨大な霊力、そして、妖気を持ってた。あいのこだろ、あれは。」
「KAITOさんが何を仰っているのか、僕には理解することが出来ません。」
 キヨテルは俯いた。
「いやだから……。ちょっとまて。いつから、そんな流暢に話せるようになったんだ?」
「僕はずっと、皆のように、お喋りすることが出来るようになりたかったんです。それで、お願いして武夫君に治して頂きました。」
「つまり、首のはそれか……。」
「僕には良く分かりませんけど、そうだと思います。」


ここまでー

13年3月15日